以前の動画でSP500に66.7%、ファングプラスに33.3%の割合でサテライト戦略を行うエスピープラスライダー作戦を解説させていただきましたが、視聴者様から、ナスダック100に66.7%、ファングプラスに33.3%の割合で投資を行うナスダックプラスライダーも見てみたいと多くのリクエストを頂きました。
コメントしていただいたみなさん、ありがとうございました。
そこで今回はナスダックプラスライダーについて、おふざけ動画をはさみながら解説していきたいと思いますので、エンターテインメント感覚でご覧ください。
今回の動画は投資界の織田信長バージョンです。
新NISA枠の積立投資枠600万円をファングプラスで埋め、成長投資枠1200万円をナスダック100で埋めると、いったい積立期間中の評価額はいくらになるのか?
このパターンをシミュレーションしていきたいと思います。
NASDAQ100の実力
ナスダック100はとんでもない破壊力を持つ投資界の猛者です。
ITバブルを除いた含んだ過去21年2か月の年平均リターンは約15%、標準偏差は約18%で、長期的な右肩上がりを継続しています。
このナスダック100をコアサテライト戦略のコアとして資産を形成していく方も多いのではないでしょうか?
私のコア商品もナスダック100がメインです。
FANG+の実力
一方でファングプラスは投資界のサラブレッドで、最近の積立投資ランキングでも上位に入るほど、とても人気の商品です。
このファングプラスは登場してまだ期間が短いですが、過去5年の平均リターンは驚異の37.4%、その分、標準偏差は28.1%とボラティリティーが高いんですよね。
しかし、資産形成期中にお金を少しでも増やしていくためには、ある程度のリスクを受け入れなければいけません。
そのリスクをナスダック100とファングプラスという二つの商品で受け入れていきます。
シミュレーションの条件
今回は正義の味方、ナスダックプラスライダーのシミュレーションを行い、彼の真の実力を測っていきましょう。
投資割合はナスダック100に66.7%、ファングプラスに33.3%です。
10万円であればナスダック100に66700円、ファングプラスに33300円ですね。
2007年1月から2024年3月までの日次データから平均年利、標準偏差、相関係数を求めました。
導き出した数値がこれです。
平均年利は24.39%、標準偏差は25.17%、相関係数は0.921。
二つの指数にはとても強い正の相関が見られます。
つまり下落する時はどちらも下落していくということで、スーパー攻撃的な能力というですね。
このナスダックプラスライダーとエスピープラスライダーの能力を比較してみると、ナスダックプラスライダーの方がボラティリティーが高いということがわかります。
そしてナスダックプラスライダーの方がファングプラスとの相関係数が高いため、ふたつの商品の日々の値動きはかなり近いもになるということが分かります。
平均年利、標準偏差もナスダックプラスライダーが上回っているため、エスピープラスライダーよりも上昇時は大きく上昇し、暴落時は大きく暴落することが示唆されます。
つまりナスダックプラスライダーの方がハイリスクハイリターンということです。
新NISAでは二つとも投資信託でそろえることができるため、やはり日本の投資環境は恵まれているといっても過言ではありませんね。
この投資環境があり、そしてこういった投資系チャンネルをみて、リスクをとっていく日本人と、そうではない日本人で、富の格差が今後10年、20年で拡大し、社会問題になるかもしれません。
今回のシミュレーションではこのナスダックプラスライダーを使っていきます。
毎月の投資金額は3万、5万、7万、10万円です。
年間のコストはナスダック100で0.2035%、ニッセイのナスダック100のコストを使います。
ファングプラスは0.7755%で求めます。
この条件で5年後、10年後、15年後の評価額を予測していきます。
少しでも視聴者の皆さんの参考になればうれしいが、あくまでもエンターテインメント感覚で見てくださいね。
毎月3万円の投資シミュレーション
まずは月3万円をナスダックプラスライダーにぶっこんだときのシミュレーション結果です。
ニッセイナスダックに2万円、ファングプラスに1万円、年間36万円投資を行うって感じです。
5年後には全体の中央値で298万円、10年後には1087万円、15年後には2,943万円となりました。
老後2000万問題も積立開始から13年目あたりでクリアしてきます。
やはりこのナスダックプラスライダーの攻撃力には目を見張るものがあります。
毎月5万円の投資シミュレーション
続いては月5万円をナスダックプラスライダーにぶっこんだときのシミュレーション結果です。
ニッセイナスダックに33000万円、ファングプラスに17000円、年間60万円投資を行うって感じですね。
5年後には全体の中央値で486万円、10年後には1752万円、15年後には4822万円となりました。
2000万問題も積立開始から10年ちょっとでクリアです。
毎月7万円の投資シミュレーション
次は月7万円をナスダックプラスライダーにぶっこんだときのシミュレーション結果です。
ニッセイナスダックに4万7千円、ファングプラスに2万3千円、年間84万円の投資です。
5年後には全体の中央値で703万円、10年後には2,416万円、15年後には6,875万円となりました。
もう10年以内に老後2000万問題はすっきり解決です。
毎月10万円の投資シミュレーション
次は月10万円をナスダックプラスライダーにぶっこんだときのシミュレーション結果です。
ニッセイナスダックに6万6千円、ファングプラスに3万4千円、年間120万円の投資です。
5年後には全体の中央値で974万円、10年後には3,355万円、15年後には9935万円となりました。
15年後にはなんと1億円近くまで到達しています。
夢の億り人ですね。
慎重に考えるなら下位20%の結果を参考にする
未来予想図を描くときは低めに見積もっておいた方が良いということもありますので、それぞれの下位20%の中央値を確認していきましょう。
毎月3万円の積立投資で5年後に224万、10年後に670万、15年後に1621万です。
毎月5万円の積立投資で5年後に370万、10年後に1134万、15年後に2792万ですので、毎月5万円の投資をすることで、最悪のケースでも老後2000万円問題は解決です。
毎月7万円の積立投資で5年後に531万、10年後に1487万、15年後に3789万です。
毎月10万円の積立投資で5年後に734万、10年後に2151万、15年後に5529万となりました。
やはり入金力を上げれば上げるほど、複利効果で長期で見た時の資産の増え方が加速しています。
じゃあこの結果になるためには、平均の年リターンが何%になる必要があるのか?
5年後の平均年利は8.26%、10年後の平均年利が11.40%、15年後の平均年利が13.87%に終わる必要があります。
これは現実的なのか?
こちらはマイインデックスさんから引用させて頂いていますが、ナスダック100の元指数の15年間の平均年利です。
ITバブルとITショックを含まない過去15年の平均年利は20.1%、そしてITバブルとITショックを含む過去30年は13.3%です。
これはドルベースですが、最近は為替の動きも激しいので、円ベースで見ていきましょう。
円ベースでは過去15年の平均年利は23.4%、過去30年では14.6%となります。
これはナスダックだけの成績です。
忘れていけないのはナスダックプラスライダーにはファングプラスの血も流れています。
ニッセイナスダックとファングプラスの年間騰落率を円ベースで比べていきましょう。
2020年はニッセイナスダックが38.3%の上昇に対して、ファングプラスは85.6%と約2倍の上昇です。
2023年はニッセイナスダックが55.8%の上昇に対して、ファングプラスは90.9%の上昇とこちらも約2倍の上昇です。
ナスダックが上昇している年は同じくらい、年度によっては2倍ほど上昇します。
それでは直近の下落時はどうか?を見ていくと、2022年はニッセイナスダックがマイナス23.2%に対して、ファングプラスはマイナス31.4%です。
こちらは2倍ほど下落はしていませんね。
ナスダックプラスライダーの能力は平均年利で24.39%です。
これからの15年間でリーマンショック級の暴落が何回襲ってきたら、この13.87%に近づくか?
例えばリーマンショック級の暴落がどこかで1回来ると想定します。
リーマンショック時はナスダック100はドルベースで約42%下落しています。
これは十分考えられるシナリオです。
そして残りの14年というのはこの平均年利24.39%だったとしましょう。
そうすると平均年利は18.22%になります。
じゃあ、これから15年間でリーマンショック級の暴落が2回来たらどうなるか?
この場合は平均12.36%になります。
つまりリーマンショック級の暴落が2回来たら、下位20%の中央値である13.87%により近づくことになります。
じゃあ、おまけに3回だったらどうなるのか?を見ていくと、この場合は平均6.79%になります。
エスピープラスライダー作戦でもお伝えしましたが、株価が下落した後の急騰は織り込んでいません。
普通は株価が下落したら反発しますので、リーマンショック級の暴落が2回、3回も来たら、その分の跳ね上がりはとんでもないものになると思います。
2003年はナスダック100だけで約50%、2009年は54%、2023年も54%も反発しています。
これにファングプラスもブレンドしているわけですから、かなりの確率でこれ以上の反発上昇は起きると思います。
リーマンショック級の暴落が2回来ることは考えられるけど、下落した後の反発を考慮すれば、平均年利が13.87%を下回ることはあまり考えられないのではないかと個人的には考えます。
それでも不安だと思う方は、この下位20%の中央値で未来の評価額を想像して、ホールドパワーを上げていくことが良いのではないかと思います。
定年やリタイアするまでまだまだ時間がある人は毎月3万円の投資でも良いでしょうし、時間があまりない人やセミリタイアを目指す方は、あくまでも余剰資金の範囲で無理がないように入金力をあげて、ナスダック100とファングプラスを組み合わせた戦略でコツコツと積み立てていくのはアリだと思います。