【NASDAQ100、FANG+】ベスト10日・20日・30日を逃すとマイナス〇%になるか?

投資戦略

ナスダック100の稲妻が輝く瞬間だ!ベストな日を逃すとこれだけもリターンが下がってしまいます。

株価が下落した時にビビって失禁売却し、稲妻が輝く瞬間を取り逃すことをあなたは望みますか?

こちらは1986年から直近までのナスダック100のチャートですが、平均の年間リターン率は驚異の17.8%です。

この右肩上がりの市場に居続けることさえできれば評価額は増えていきます。

下手な売買をする必要は全くありませんし、ここ最近の下落も平均に回帰していると思えば、正常な値動きだと思えてきます。

しかし下落局面で頭が良い人はこう考えます。

価格が下落した時だけ買った方がよくないか?

安くなった時だけ買えばよくないか?と。

という事で具体的なシミュレーションをして検証したら面白いのではないかと思いこの動画(記事)を作ってみました。

投資信託は個別株やETFと異なり、指値注文はできません。

当日15時までの注文分が翌日の終値で約定されます。

例えば注文日に5%下落したとしても、翌日に10%上昇した場合は、安値で拾うことができませんよね。

『わいに翌日のナスダック100の変動率がわかる特殊能力さえあれば、今頃は投資信託の神として崇め奉られるんじゃがなぁ』

そんなおじさんのスケベ心をかなえるため、ドラえもんがやってきました。

ドラえもんは四次元ポケットからこんな道具を出してきました。

NASDAQスカウターです。

このNASDAQスカウターは翌日のナスダック100の変動率がわかるというおじさんにとっては生唾ものの道具です。

しかしスケベ心があまりにも出すぎると爆破されるという代物のため、多額の金額を一括投資することはできません。

このNASDAQスカウターを使ってあるシミュレーションをしていきたいと思います。

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日次変動率が下落時だけに購入していくと?

今回のシミュレーションでは1986年1月2日から2024年4月17日までのナスダック100の日次データを使っていきます。

この間の営業日数は9637日もあります。

そしてこの間、ナスダック100の変動率がプラスもしくは0%の日数は5295日、変動率がマイナスの日数は4342日です。

ナスダック100指数は最強指数だと思っていますが、それでも2日に1回はマイナスになっていますね。

そしてあり得ないことですが、ナスダック100の変動率がマイナスの日のみ約定させていくというスーパーな裏技を使っていきます。

シミュレーションの条件ですが、今回はノーマルおじさんとスカウターおじさんの対戦です。

ノーマルおじさんは

「何も考えることなどない。わいは修行僧のごとく雨の日も風の日もただ淡々と機械的に市場に毎日1000円を投じていくだけじゃ。誰に何と言われようともユーチューバーに煽られようともこの信念を変えることなどない」

そしてスケベ心たっぷりのスカウターおじさんは

「わいにはこの最強のスカウターがあるんじゃ。これを使わない手はなかろう。変化率がマイナスの日を予測し、その日だけ2000円を買い付けていくという安値拾いをするんじゃ。」

「しかしこのスカウターでお姉ちゃんの・・・が見えれば最強なんじゃがな」

この二つのシナリオで累計元本に対する利益額を見ていこうと思います。

当然ノーマルおじさんの累計元本が大きいのでノーマルおじさんの利益額が大きくなるという事はある程度予測できますが、その利益額にどれくらいの差がつくのかを見ていきましょう

まずノーマルおじさんですが、1000円を9637日間、毎日市場にお金をぶっこみます。

累計元本は963万7000円ですね。

そして最終評価額は2億5507万3868円、利益額は2億4543万6868円となりました。

ナスダック100の複利パワーのすごさが分かる結果ですね。

続いてはスカウターおじさんです。

ナスダック100の変化率がマイナスになった日は4342日ですので、この日に2000円を投資していきます。

そうすると累計元本は868万4000円です。

そして評価額は2億2275万7772円、利益額は2億1407万3772円です。

二つのシナリオを比べてみましょう。

投資元本が違うため比較することはナンセンスだと思いますが、この結果から言えることは、長期投資においては何も考えずに淡々と積立投資を継続するだけでも十分という事ですね。

これさえできていれば利益額は2億円を突破できているわけなので。

積立継続+月次リターンがマイナスの時に追加入金すると?

さらに頭が良い人はこう考えます。

積立投資は継続しながらも、テクニカル分析をこねくり回して、価格が下落した時に追加投資すればよくないか?』と。

『タイミング関係なく追加投資するよりも爆益をたたき出せるのではないか?』と。

そして視聴者様からもごく稀にこういうコメントを頂きます。

「もっとテクニカル分析をしたほうが良い」

「売りサインが出てるからホールドではない」

「テクニカル的にうんたらこうたら」と。

ありがたいお言葉を頂いてありがとうございます。

この世の中には誰かが発明したテクニカル分析がたくさんあります。

有名なところで言えば、RSIやMACD、移動平均線などですね。

例えばRSIが30に近づいたら追加投資を行うなど。

私も以前はこのテクニカル分析を参考に短期取引をしていた経験がありますが、面倒くさいこともあり、もう今は全くやっていません。

これをやりだすと短期の値動きが気になり始めるので私には向いていませんでしたね。

ということで検証してみましょう。

過去464か月分のナスダック100の月次リターンでプラスになった月は278カ月、マイナスになった月は186カ月ありました。割合的には6対4ですね。

シミュレーションの条件です。

シナリオ1は毎月5万円の積立投資を行います。

月次リターンがマイナスの月には倍プッシュで5万円の追加投資を行います。

一方のシナリオ2も毎月5万円の積立投資を行います。

しかし月次リターンに関係なくランダムに186カ月を選んで倍プッシュの5万円を追加投資します。

ランダム回数は1000回で、その平均値をたたき出していきます。

結果がこちらですが、これ言っておきますが、こちら二つのラインが描かれています。

どうでしょうか?

重なりすぎて全く差がないようにしか見えません。

1本の折れ線にしか見えません。

そして数字で見てもほとんど差がないという事が分かります。

リターン率で見るとシナリオ2、タイミング関係なく追加投資を行ったほうが若干ですが高いですね。

この二つのシナリオに差があるかと言われれば、おそらくないんだと思います。

という事はナスダック100に関して言えば、淡々とタイミングを計らずに積立投資を行い、余剰資金ができたら市場に即投入するだけというシンプルな投資戦略でも良いという事が言えてきます。

その思う理由ですが

「ナスダック100の高い成長性」

「市場を正確に読めない。だから読もうとすることをあきらめる」

そして「市場にお金をできるだけ早く投じることで機会損失を防ぐ」

ということですね。

NASDAQ100の成長性

株式市場、特に成長指数として知られるナスダック100は、テクノロジーセクターの大手企業が多く含まれているため、これからも長期的には成長が期待されます。

歴史的に見ても、技術革新や経済の拡大に伴い、このような指数は価値が上がり続ける傾向にあります。

時間が経過するにつれて、企業の利益の増加、新製品の開発、市場の拡大などが株価を押し上げます。

ご覧のようにナスダック100の下値が切りあがっていることが確認できますよね。

株式市場は日々変動しますが、全体的な傾向としては成長していきます。

しかし、経済の不況や外部ショックにより市場が一時的に下落することももちろんあります。

しかしこれらの下落期間は、しばしば短期間にとどまり、市場はその後回復するのが一般的です。

例えばこのときには高すぎて買えないと思っていたとしても、このときに当時の株価を見たら、「あの時は買い場だった」となってきます。

市場を読むことをあきらめる

市場の下落を正確に予測することは難しく、多くのプロの投資家でさえこれを常に正確に行うことはできません。

こちらはアクティブファンドがどれだけインデックスファンドに勝てているかを検証したデータですが、ごらんのように勝率は12.02%しかありませんからね。

これを見ればいかに市場平均に勝つことが難しいかが理解できるかと思います。

さきほどのノーマルおじさんはナスダック100という最強の指数を素直にタイミング関係なく購入していったことで多額の利益を生み出していますしね。

積立投資の最大のメリットですが、メンタルに与える影響を少なくすることができるという点かなと思います。

特に「ドルコスト平均法」は、定期的に一定額の投資を行うことで、市場の上がり下がりに左右されずに安定して資産を築くことができます。

これにより、市場が高い時は少なく、低い時は多くを自動的に購入することができ、長期的には平均購入コストを抑えることが可能となります。

加えて精神的にもホールドできる可能性がぐっと高まります。

投資において一番大事なのはメンタルですからね。

もうこれだけと言っても過言ではないくらいです。

機会損失を防ぐことが大事

そして投資の機会損失ですが、株式市場はしばしば、予想外に素早く回復することがあります。

市場が急激に回復する場合、そのスピードと範囲に驚かされることがありますし、その急回復を予測することはプロでも無理です。

そのような株式市場の急回復では、一般に株価は短期間で著しく上昇します。

こちらはあまりにも有名な敗者のゲームからの引用ですが、1982年から1990年の期間においてS&P500のベスト10日を除いた場合はリターン率が6%も下落、ベスト20日を除けば10%、ベスト30日を除くとリターン率が13%も低下してしまいます。

これはS&P500のデータですが、ナスダック100やファングプラスでも同様のことが言えるのでしょうか?という事で今回、私が調べてみた結果をご紹介します。

NASDAQ100の稲妻が輝く瞬間

まずナスダック100から。

これは1986年から2023年までの37年分のデータです。

この期間のナスダック100の年平均リターンは14.17%ですね。

そして37年のうちベスト10日を除くだけでマイナス3.35%、ベスト20日を除くと5.67%、ベスト30日を除くと7.51%も低下します。

さきほどのS&P500よりのデータよりも長い期間で検証しても同様の傾向がありますね。

37年というとても長い時間の中でたった10日を除くだけでもリターン率に大きな影響を及ぼします。

FANG+の稲妻が輝く瞬間

じゃあファングプラスならどうか?を確認してきましょう。

こちらの期間は2014年9月22日から2024年4月19日ですので、約10年ですね。

この期間のファングプラスのリターン率はナスダックを超える26.22%です。

そしてベスト10日を除くとこの平均リターンが9.13%も低下。そしてベスト20日を除くと15.48%の低下、ベスト30日を除くと20.68%も低下しています。

ナスダックと検証期間が違うので比較はできませんが、ファングプラスは上昇する時の上げがナスダック100を超えるためこのような結果になってくると考えられます。

投資の基本姿勢

わたしたち個人投資家はそもそも目線は長期ですよね。

決して短期ではありません。

投資を始めようと思ったとき、おそらく多くの人が長期的視点に立った資産形成のために投資を始められたと思います。

その初心を忘れずに、右肩上がりの市場についていくだけでいいんです。

ド短期の株価の動きを気にし始めるとマジで精神が病みます。

本業の仕事中に株価ばかりが気になり集中できないかもしれません。

特に日本市場だと株式市場がオープンしている時間と本業に時間がダダ被りなわけですからね。

そして家族と一緒にいるときも株価が気になってしまう。

米国株がオープンする夜中に株価が気になり、寝れなくなる。

こういった副作用を最小限にして、気持ち穏やかに株価のことなんか忘れて、ただただ機械的に積立投資だけを設定して、毎日を過ごしていくことが一番です。

積立投資は継続しながらも余剰資金があればテクニカルを参考に安値で拾っていくという行動は株価の値動きに慣れてからでも遅くないですし。

淡々と積立投資がベストですが、それでは刺激が足りないって方も多くいるので、そういった方向けに動画も作っていこうかなとも思っていますし。

つまりは、株式市場は長期的なスパンで見れば、全体として上昇する傾向があります。

成長を続ける市場、特にNASDAQ100のような指数に投資するとき、下落している期間は全体の成長期間と比べて短いことが多いです。

だから、市場が下落したときだけに投資を集中させるために現金待機させるよりも、一定の間隔で継続して投資を行い、市場に早くお金を投じた方が長い目で見たときにはより有利になることが多いんです。

最初にシミュレーションを行った下落時だけに投資を行うという戦略は、市場が急回復した際に大きな利益を得るチャンスを逃してしまうことがあるため、結果的にリターンが低くなるというリスクがあります。

加えて投資のタイミングが一定ではないと人類の最大の発明と言われている複利の力を最大限に利用できなくなります。

利益を再投資してさらに利益を生む、この雪だるま式の成長を活かすためには、市場が上昇している時も下落している時も、一貫して投資を続けることが大事なんですよね。

だから市場が下落した時に失禁売却をしてしまうと、稲妻が輝く瞬間の昇竜拳のような利益を取り逃すということになりかねません。

要は市場にいる時間をどれだけ長くできるか?

つまりナスダック100やSP500、ファングプラス、レバナスを買ったら、ジャストキープバイングです。

ただそれだけです。

だから私はタイミング関係なく毎月20万円を今後も買い付けていきます。

余剰資金ができたら即市場に投入します。

わたしの資産とポートフォリオは過去の動画で公開していますので、気になる人はぜひご覧ください。

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