以前の動画でナスダック100に66.7%、ファングプラスに33.3%の割合で、毎月3万5万7万10万円の投資を行うナスダックプラスライダーについて紹介しました。
まだご覧になっていない方はぜひご覧になってください。
例えば、毎月10万円、内訳はナスダック100に66000円、ファングプラスに34000円ですね。
この割合で15年間投資を続けた場合のシミュレーション結果がこちらになります。
過去の成績に基づきシミュレーションを行ったら、15年後には約1億円になっています。
しかし、視聴者様の中には入金力モンスターがいまして、
「これでは物足りない」
「最速5年で新NISA枠の1800万円を埋めるパターンも見たい」
とリクエストを頂きました。
そこで今回はこのナスダックプラスライダーに毎月最大30万円を投資するスーパーナスダックプラスライダーについてご紹介していきたいと思います。
シミュレーションの条件
ファングプラスのデータは2014年10月から入手することができます。
そこで例えば、過去に毎月ナスダック100に20万円、ファングプラスに10万円、合計30万円を投資していたと仮定してみます。
毎月30万円投資を行うと新NISA枠の上限である1800万円を最速5年で埋めることができますよね。
2014年10月から直近の2024年4月までの期間で、5年間投資をしていたというシミュレーションを何パターン描くことができるでしょうか?
最初は2014年10月から2019年9月までですね。
2つ目の期間としては2014年11月から2019年10月です。
3つ目の期間は2014年12月から2019年11月ですよね。
こんな感じで最終積立月が2024年4月になるまで何パターンの期間があるのか?
を計算していくと、合計で56パターンの期間のリアルな結果を知ることができます。
そして全56パターンの結果がこちらです。
成績が良かった5年間で左から並べています。
最も成績が良かったのが2016年7月から開始したパターンで、その評価額は4218万円になっていました。
累計元本は1800万円なので、2000万円以上の利益をたたき出してます。
これがリアルです。
一方で最も成績が悪かったのが2018年1月で評価額は2100万円となっています。
これもリアルです。
このパターンの最終積立月は2022年12月なので、まさに積立期間の終わりの年が利上げショックの年であったということに起因していると思われます。
しかし、それでも、元本割れを起こしていないのがポイントですね。
そしてこの56パターンの平均は3223万円、中央値は3081万円です。
元本が1800万円なので、平均で約1400万円、中央値で約1300万円の利益が出ているということになりますね。
この中央値と平均値はのちほど使用しますので、少しだけ覚えておいてください。
それにしてもこのナスダックプラスライダー、夢があります。
ナスダックプラスライダーの基本能力
改めてナスダックプラスライダーの基本能力を見ていきましょう。
組成割合はナスダック100が66.7%、ファングプラスが33.3%です。
平均年利は24.39%、標準偏差は25.17%と、えげつない破壊力です。
ただし、過去の成績に基づく能力なので、これからもこの能力が継続するとは限らないという点だけはご理解ください。
だけど、これから間違いなく指数関数的にハイテク技術は進化していくでしょうし、しかもそれはハイテクセクターだけではなく全セクターに波及していきますからね。
ナスダック100やファングプラスの指数ではなく、中身の企業をしっかり見ていくと、このナスダックプラスライダーが衰退していく未来は、私的にはどうしても考えることはできません。
シミュレーションの条件
早速このナスダックプラスライダーを使って、シミュレーションをしていきましょう。
今回はナスダックプラスライダーのスピードを最大限まで高めたスーパーナスダックプラスライダーバージョンです。
使用するデータはご覧のように平均年利24.39%、標準偏差25.17%です。
このデータを使って、モンテカルロシミュレーションを行います。
毎月の投資金額は15万、20万、25万、そして最大出力30万円です。
コストはアイフリーネクストナスダック100、ファングプラスの実際のコストを使用します。
積立開始から5年後、10年後、15年後の評価額を予測していきます。
毎月30万円の投資
まずは毎月30万円のマックスフルパワーの5年間のシミュレーション結果です。
さきほどご紹介したリアルな中央値というのが3081万円でしたね。
このリアル中央値とこのシミュレーションの全体の中央値が近いようであれば、これからご紹介する10年、15年後のシミュレーション結果にも現実味が少しは出てくるかと思います。
まず、累計元本は1800万円です。
わずか5年で新NISA枠を埋めきる入金力モンスターです。
そして上位20%の中央値は5291万円、全体の中央値は3162万円、下位20%の中央値は1992万円です。
リアル中央値と全体の中央値はとても近い結果となっています。
それではここから、投資を始めて15年後のシミュレーション結果を見ていきましょう。
結果がこちらです。
累計元本は1800万円でストップです。
15年後の上位20%の中央値は約8億円、全体の中央値は約2億7000万円、下位20%の中央値は約8200万円となりました。
ちなみに全体の中央値の10年後は約8900万円です。
生成AIはインターネット以来の産業革命と言われています。
もしもこれから過去以上にビッグテックやナスダック100企業が躍進する時代が続いたらどうなるのでしょうか?
上位20%のような結果になる可能性だってゼロではないともいます。
マッキンゼー・アンド・カンパニー生成AIの出現という報告記事によると、生成AIの導入はまだ初期段階にありますが、ビジネスや経済への変革的な影響は著しいとされています。
この技術の開発は、企業がフルに活用するためには意識と適応が必要であり、その可能性の全体像はまだ明らかになっていないようです。
つまり可能性は無限大だが、人類が適応するためには時間を要するということでしょうね。
ということを考えれば生成AIや自動ロボティクスの破壊的イノベーションの始まりに、ナスダックプラスライダーで投資を始めておくということはなにもおかしいことではなく、個人的にはむしろこれからの世界を見据えた先行投資に近いのではないかとさえも思います。
毎月15万円の投資
それではここからは毎月15万円、20万円、25万円のシミュレーション結果を解説していきます。
まずは毎月15万円の投資です。
15年後の上位20%の中央値は4億8700万円、全体の中央値は1億7600万円、下位20%の中央値は6340万円です。全体の中央値の10年後は6138万円です。
毎月20万円の投資
続いて毎月20万円の投資です。
15年後の上位20%の中央値は6億4800万円、全体の中央値は2億1400万円、下位20%の中央値は7200万円です。全体の中央値の10年後は7510万円となりました。
もう夢しかありません。
毎月25万円の投資
続いて毎月25万円の投資です。
15年後の上位20%の中央値は6億6000万円、全体の中央値は2億3000万円、下位20%の中央値は7689万円です。全体の中央値の10年後は3483万円となりました。
全体の中央値のまとめ
こちらは全体の中央値をまとめたものですが、早く億りたいのであれば、入金力を高めていくことが肝要であり、早く1800万円を埋めた方が、複利パワーで15年後の評価額が大きくなっていくということが分かりますね。
これだけプラス益が出ている状態でホールドできるか?ということも、おそらく問題になってくるくらいの威力だと思います。
ですので、例えば、1億円に行ったら、あるいは自分の目標金額に到達したら、一部を現金化するという戦略も必要になってくるんだろうと思っています。
あくまでも例えばの話です。
評価額が1億円になったら、4000万円を現金化してみましょう。
この現金化の割合はただの思い付きなので、あまり気にされないでください。
ナスダックプラスライダーが6000万円、現金が4000万円になるわけですが、ナスダックプラスライダーは複利で再度膨れ上がっていきます。
こちらの表示単位は千万円ですので、6は6千万円という意味です。
一部を利確したとしても、このように下位20%の中央値で見積もっても5年後には再度1億円になっています。
1億円になったらまた一部を現金化して、キャッシュをどんどん増やしていきます。
もちろんこんなに右肩上がりで上昇していくことなんてありえませんが、キャッシュを数千万円持っていれば、たとえ暴落が来たとして、かなり余裕をもって投資生活を続けられるのではないかとも思うんですよね。
むしろ暴落したら、利確した現金で買い向かうという選択もできますしね。
こちらはウォーレン・バフェット先生の会社のバークシャーハサウェイの現金ポジションとニューヨークダウの推移を示しています。
赤の折れ線がニューヨークダウの株価、青の縦棒がバークシャーハサウェイの現金ポジションです。
このように株価が下落した局面では現金ポジションが減っています。
逆に株価が上昇しているときは現金ポジションを増やしていますね。
つまり株価が暴落するバーゲンセールの時に買い向かっているということが分かります。
こういったことができる投資家が資産を爆発的に増やしていくんでしょうね。
だから、ナスダックプラスライダーで億った場合は、一部を現金化し、来る暴落時の弾丸として待機させておくという戦略はとても有効だと思います。
万が一暴落が来なかったとしても、ナスダックプラスライダーを全部利確するわけではないので、機会損失も防ぐことができますしね。